福岡県で建設業の一人親方として働いている方の中には、

「一人親方でも労災保険に加入できる?」
「福岡県ではどこから申し込めばいい?」
「加入すると年間いくらかかる?」

と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

会社員などの「労働者」と異なり、自ら仕事を請け負う一人親方は、原則として通常の労災保険の対象にはなりません。

しかし、建設業の一人親方については、一定の要件を満たすことで国の労災保険へ「特別加入」することができます。厚生労働省も、自営業者など労働者以外の方のうち、業務の実態や災害発生状況から労働者に準じて保護することが適当な方を対象に特別加入制度を設けています。

そして、福岡県の建設現場では現在も重大な労働災害が発生しています。

この記事では、福岡県で働く建設業の一人親方に向けて、特別加入の対象者、費用、加入方法、事故が起きた場合の対応、福岡県内の労働基準監督署までわかりやすく解説します。

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福岡県の一人親方が利用できる「労災保険の特別加入」とは?

本来、労災保険は企業などに雇用され、賃金を受け取って働く労働者を保護する制度です。

そのため、自ら仕事を請け負う事業主や自営業者は、そのままでは原則として労災保険の対象になりません。

一方で、建設業の一人親方は労働者と同じように建設現場で作業し、高所作業や重機、電動工具などを扱うこともあります。

そこで設けられているのが一人親方等の特別加入制度です。

厚生労働省では、建設業について「土木、建築その他の工作物の建設、改造、保存、原状回復、修理、変更、破壊・解体またはその準備の事業」を行う一人親方等を特別加入の対象としています。

対象となる仕事には、たとえば次のようなものがあります。

  • 大工、左官、とび・足場、塗装、防水、内装、電気工事、配管・設備工事、屋根工事、外構工事、解体工事など

職種名だけでは判断できないケースもあるため、自分の仕事が建設業の特別加入対象になるかわからない場合は、加入団体へ仕事内容を伝えて確認すると安心です。


福岡県でも一人親方の安全対策・特別加入が推進されている

福岡県では「福岡県における建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する計画」を策定しており、2025年3月に計画を変更しています。

県は、建設業では他業種と比較して労働災害事故が多く、死亡事故も多いことを踏まえ、建設工事従事者の安全・健康確保を進めています。

この計画では一人親方についても独立した課題として取り上げられています。

特に、一人親方に対する安全衛生対策を進めるだけでなく、労災保険の特別加入制度への適切な加入を積極的に推進することも明記されています。

つまり、一人親方の労災対策は国だけの取り組みではなく、福岡県においても建設業の重要な課題として位置付けられています。


福岡県では建設業の労災事故がどのくらい起きている?

ここは今回の福岡版で特に押さえておきたいポイントです。

福岡労働局が公表している2025年(令和7年)の確定値によると、県内全産業の休業4日以上の死傷災害は6,205件でした。

このうち、建設業は577件です。前年の637件からは減少していますが、依然として年間500件を超える死傷災害が発生しています。

さらに注目したいのが死亡災害です。

2025年の福岡県内の死亡災害は全産業で25人でしたが、そのうち建設業は13人。前年の8人から5人増加しています。つまり、この年の県内死亡災害の半数以上を建設業が占めています。

※これらは一人親方だけを集計した統計ではなく、労働基準監督署へ提出された労働者死傷病報告等を基にした労働災害統計です。

建設業では「墜落・転落」が特に多い

2025年の福岡県内の建設業における死傷災害577件のうち、墜落・転落は182件発生しています。

計算すると、建設業の死傷災害のおよそ31.5%、約3件に1件が墜落・転落です。(参照:令和7年 事故の型別死傷災害発生状況 【確定値】

屋根、足場、脚立、はしごなど、高所で作業することの多い一人親方にとっても無関係とはいえません。

一人親方の場合、ケガをすれば治療費だけでなく、現場に出られない期間の収入減少も大きな問題になります。

そのため「元請から加入を求められたから入る」というだけではなく、自分自身や家族の生活を守るための備えとして特別加入を考えることも重要です。


福岡県で一人親方労災に加入できる人

建設業の一人親方として特別加入する場合、基本となるのは労働者を使用せず、自ら建設事業を行うことを常態としていることです。

ただし、一度でも誰かを雇ったら一人親方ではなくなるわけではありません。

厚生労働省では、労働者を使用する場合であっても、労働者を使用する日の合計が年間100日に満たない場合には、一人親方等として特別加入できるとしています。

たとえば「忙しい時期だけ人に手伝ってもらう」「短期間だけアルバイトを雇う」といったケースでは、一人親方として加入できる可能性があります。

反対に、常態的に従業員を雇用するようになった場合は、一人親方ではなく中小事業主等の特別加入を検討する必要があります。

判断が難しい場合は、加入団体へ現在の雇用状況を伝えて確認しましょう。

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福岡県外の建設現場で働く場合も補償される?

福岡県に住所があっても、仕事の現場が福岡県内だけとは限りません。

福岡市を拠点に佐賀県へ行ったり、北九州市から山口県の現場へ行ったり、久留米市から熊本県など九州各地へ出張したりする一人親方もいるでしょう。

一人親方労災は、「福岡県内だけを補償する保険」ではありません。

加入対象となる建設業務を行っている際の事故であれば、県外の現場だからという理由だけで労災保険給付の対象外になるものではありません。

ただし、特別加入団体によって加入できる地域等が異なる場合があります。

安心最速の全国建設業親方労災保険組合では、福岡県を含め日本全国から一人親方労災への加入手続きに対応しています。


福岡県で一人親方労災に加入すると費用はいくら?

一人親方労災の保険料は、住んでいる都道府県によって変わるものではありません。

「福岡県だから高い」「佐賀県なら安い」といった地域差ではなく、給付基礎日額と第二種特別加入保険料率によって決まります。

2026年度の建設業の一人親方に適用される保険料率は17/1,000です。厚生労働省は2025年度制定の労災保険率・特別加入保険料率は変更しないと公表しています。

代表的な年間純労災保険料は次のとおりです。

給付基礎日額年間労災保険料
3,500円21,709円
4,000円24,820円
6,000円37,230円
8,000円49,640円
10,000円62,050円
14,000円86,870円
20,000円124,100円
25,000円155,125円

※厚生労働省が公表している2026年時点の特別加入制度資料に基づく金額です。
※上記の金額はご加入者画が支払う金額ではございません。

安さだけで給付基礎日額を決めない

給付基礎日額を低くすれば保険料は安くなります。

しかし、この日額は単に保険料を決める数字ではなく、休業補償など実際に受け取る保険給付の計算にも使われます。

厚生労働省も、給付基礎日額が低ければ保険料は安くなる一方、休業補償等の給付額も少なくなるため、適正な額を申請するよう案内しています。

「とにかく最安で加入したい」という理由だけではなく、ケガで仕事ができなくなったときに必要となる生活費も考えて選びましょう。

なお、実際に特別加入団体へ支払う金額には、労災保険料のほかに組合費・入会金等が含まれる場合があります。

団体を比較するときは、労災保険料だけではなく総支払額を確認することが大切です。

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安心最速サポートの全国建設業親方労災保険組合では、煩わしい入会金会費保険料の請求を一元化しており、表記料金以外は基本的に不要です!

万が一の労災事故が発生したときには、必要書類の作成も無料で対応しています!

全国建設業親方労災保険組合は、加入から脱退、労災事故報告の報告が入れば即座に対応しています。
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※一部年度更新完了後の脱退等、手数料をいただく手続きもあります


福岡県から一人親方労災に加入する方法

一人親方が特別加入するときは、通常の会社員の労災保険とは手続き方法が異なります。

一人親方本人が直接「自分だけの労災保険」を労働基準監督署で契約するのではなく、承認を受けた特別加入団体を通じて加入手続きを行います。

全国建設業親方労災保険組合の場合は、福岡県からでもWEB上で申込みが可能です。

申込みフォームへ必要事項を入力し、加入期間・給付基礎日額・支払方法などを選択。入金・決済確認後に組合が加入申請を行い、手続き完了後に加入証明書が発行されます。

現在、加入希望日は最短で申込み翌日から指定可能で、手続き完了後の加入証明書はPDFでメール送付されています。なお、受付時間外の申込みや入金時刻などによって希望日に加入できない場合があります。

「明後日から新しい現場に入る」
「元請から急に加入証明書を求められた」

といった場合は、できるだけ早めに手続きを進めておきましょう。

ご加入の流れ
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福岡県で労災事故が起きたらどうする?

仕事中にケガをした場合は、まず安全を確保し、必要に応じて医療機関を受診します。

受診時には、仕事中に発生したケガであり、労災保険を利用する予定であることを医療機関へ伝えましょう。

そのうえで、加入している特別加入団体へ事故の状況を連絡します。

事故が発生した日時・場所・工事内容・作業内容・事故が起きた経緯などは、その後の労災手続きで重要になるため、できるだけ具体的に記録しておくことをおすすめします。

福岡県内の労災指定医療機関を調べる

福岡労働局では、福岡県内の労災保険指定医療機関名簿を公開しています。

2026年9月現在、公開されている県内版名簿は2026年8月時点のものです。所在地や医療機関名から検索することもできます。

自宅だけでなく、普段よく入る建設現場の近くにある労災指定医療機関を確認しておくと、事故時にも対応しやすくなります。


福岡県の労働基準監督署と管轄地域

福岡県は福岡・北九州・筑後・筑豊と地域が広く、県内には複数の労働基準監督署があります。

労災保険給付などについて行政へ確認する場合は、管轄する労働基準監督署を確認しましょう。

労働基準監督署主な管轄地域
福岡中央福岡市(東区除く)、春日市、大野城市、筑紫野市、太宰府市、糸島市、那珂川市
福岡東福岡市東区、宗像市、古賀市、福津市、糟屋郡
北九州西北九州市八幡東区・八幡西区・戸畑区・若松区、中間市、遠賀郡
北九州東北九州市小倉北区・小倉南区
門司支署北九州市門司区
行橋行橋市、豊前市、京都郡、築上郡
久留米久留米市、大川市、朝倉市、小郡市、うきは市、三井郡、三潴郡、朝倉郡
大牟田大牟田市、柳川市、みやま市
八女八女市、筑後市、八女郡
飯塚飯塚市、嘉麻市、嘉穂郡
直方直方市、宮若市、鞍手郡
田川田川市、田川郡

福岡市だけでなく、北九州市、久留米市、大牟田市、飯塚市など県内各地域をカバーしています。

なお、新たに一人親方労災へ特別加入するときに、本人が必ずこれらの監督署へ出向かなければならないという意味ではありません。

特別加入団体を通じて加入する場合は、団体側が必要な加入申請を行います。


福岡県で一人親方労災の加入団体を選ぶポイント

福岡県から加入できる特別加入団体は一つではありません。

労災保険自体は国の制度なので、同じ給付基礎日額であれば、基本的な労災保険給付の仕組みが団体独自に変わるわけではありません。

その一方で、組合費等の料金、申込み方法、加入証明書の発行スピード、問い合わせへの対応、事故後の手続きサポートなどには違いがあります。

特に一人親方の場合、事故が発生したあとに「病院では何を伝えればいいのか」「どの書類を出せばいいのか」「休業補償をどう申請するのか」といった疑問が出てくることがあります。

加入時の安さだけを見るのではなく、実際に労災事故が起きたときにも相談しやすい団体かまで確認して選ぶことをおすすめします。


福岡県の一人親方労災についてよくある質問

Q
福岡市に住んでいますが、佐賀県の現場でも補償されますか?
A

福岡県外の現場だからという理由だけで補償対象外になるわけではありません。

特別加入者が加入対象となる建設業務を行っている際の事故であれば、佐賀県・熊本県・山口県など県外の現場でも労災保険給付の対象となる可能性があります。

ただし、加入団体の対応地域については事前に確認してください。

Q
福岡県で加入するには労働基準監督署へ行く必要がありますか?
A

特別加入団体を通して加入する場合、基本的に本人が監督署へ出向いて新規加入手続きを行う必要はありません。

全国建設業親方労災保険組合の場合はWEBから申込みできます。

Q
従業員を雇っていても一人親方労災に加入できますか?
A

労働者を使用する日の合計が年間100日未満であれば、一人親方等として特別加入できる場合があります。

年間を通して常態的に労働者を使用している場合には、中小事業主等の特別加入を検討する必要があります。

Q
建設業以外の仕事もしている場合はどうなりますか?
A

注意が必要です。

建設業の一人親方として特別加入していても、まったく別の業種の仕事まで自動的に補償されるわけではありません。

たとえば建設業のほかに清掃、草刈り、設計など別の仕事を請け負っている場合、その業務内容に対応した別の特別加入区分が必要になるケースがあります。

Q
一人親方労災への加入は義務ですか?
A

建設業の一人親方に対する特別加入は、原則として任意です。

ただし、建設現場によっては元請会社などから特別加入を現場入場の条件として求められることがあります。

また、福岡県の建設工事従事者安全健康確保計画でも、一人親方への特別加入制度の適切な加入を積極的に推進するとしています。


福岡県の一人親方労災なら全国建設業親方労災保険組合へ

福岡県では、福岡市・北九州市をはじめ、久留米市、大牟田市、飯塚市、直方市など、県内各地で多くの建設工事が行われています。

そして、2025年には福岡県内の建設業で577件の休業4日以上の死傷災害、13人の死亡災害が確認されています。

特に墜落・転落災害は182件に上り、建設現場で働く以上、事故のリスクを完全になくすことはできません。

一人親方労災は、単に「元請へ加入証明書を提出するためのもの」ではありません。

万が一仕事中に事故が起きたときに、治療や休業、その後の生活に備えるための制度です。

全国建設業親方労災保険組合では、福岡県にお住まいの建設業一人親方からのお申込みにも対応しています。

自分の仕事内容が加入対象かわからない場合や、給付基礎日額・加入料金について迷っている場合も、お気軽にお問い合わせください。

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